いつまでも家族一緒に。
おとなの感染症を予防する。

いつまでも一緒にいたいから

元気でいてくれるだけで、心が暖かくなる存在があります。両親、結婚後家族になった義理の両親、子どもの頃からかわいがってもらっているおじさんやおばさん。皆さんには、ずっと健康でいてほしいですよね。 でも、見た目は元気でも、年齢とともに弱っていくことは避けられない事実です。そんな方たちに少しでも長く元気でいてもらうためにできることは、外からふりかかってくる病気から守ってあげることです。
子どもたちが、感染症にかからないように予防接種を受けるように、大人になっても感染症から身を守るための予防接種があります。周りの大切な方たちには、予防接種によって健康な身体を維持してもらいましょう。

「予防接種」という選択肢

大切な方に、多大な肉体的・精神的負担を強いてしまう「病気」ですが、一般的に「病気」というと、真っ先に「生活習慣病」などを思い浮かべてしまいがちで、細菌やウイルスなどの微生物が体内に侵入して起こる「感染症」はあまり意識していないのではないでしょうか。しかし感染症は、世界的に死亡率の高い病気のひとつです。日本でも、肺炎の死亡率は悪性新生物(腫瘍)・心疾患(高血圧性を除く)・老衰・脳血管疾患に続いて第5位です。大切な方の身体の中で起こる病気を防ぐのは、一朝一夕でできることではありません。食生活や運動など、長期的な対策が必要になります。でも外から入ってくる細菌やウイルスから身体を守るためには、大人も「予防接種」を受けてもらうという方法があります。ワクチンを接種しておくことで予防できる感染症もありますので、かかりつけの先生にご相談してみてください。

監修 国立大学法人長崎大学 学長 河野 茂 先生